とりにっき

にっき(不定期更新)

Google scholar, あるいは神託について

Google scholarのアラート機能を使ってみた。

これは、自分の研究に関するワードを登録しておくことで、定期的にそのワードを含む論文をメールで通知してくれるという機能である。

あえてワードは広め(最低限これは含んでてほしいという1-2語)にしてちょくちょくくる通知を見ていたのだが、これがすごい。

体感としては自分の研究に近いかもしれない論文がガチャのように表示される感じである。大体低レア(関係ない文脈でたまたま同じワードを含んでいるだけだったり、そもそも分野が全く違かったり)で「ふーん」程度で終わってしまうのだが、たまにSSRの論文が排出される。大体3ヶ月続けてSSRは1-2本程度である。

軽く計算してみると、毎月概ね4回(週1回くらい)お薦めメールが届くので、1つのワードについて、3ヶ月で届くメールの数は概ね12通。自分の場合は4種類のワードでアラート機能を使っているので、3ヶ月間で合計48通。1通に含まれるメールの数は1-n(n>=7)本くらいでまちまちなので、大体3本含まれているとすると、3ヶ月でお勧めされた論文は合計144本。そのうち1-2本がSSRなので、SSR率は大体1%程度である。大体3本というのは少なめな見積もりなので、実際はもっと小さい気がする。

まあ渋い確率といえば渋い確率なのだが、自分で探す場合そんなに探し続けてられないので、非常に感謝している。自分が設定したワードで検索する苦労をGoogleくんに肩代わりしてもらっている感じである。

論文は基本的にここ1-2年程度の範囲からお勧めされているようである。1-2年の中には当然超最新の論文も含まれており、これを追ってくれるところも非常に強いポイントである。実際、SSRの論文には2024年に公開されたものが含まれていた。今後自分が研究発表を行う時にはまず参考文献にこの論文が含まれるだろう。

こうした「偶然の出会い」をもGoogleがメイキングしてくれるとなると、もはやアラートが神託のようにも見えてくる。まあ神託にしては的外れなことを言っている確率が高いのだが。