とりにっき

にっき(不定期更新)

研究に関する経験則

これまでの研究で培った(?)経験則をまとめてみた。

 

  • イデアの広げ方
    • 具体と抽象を使い分ける
      • 俯瞰したり、あるいは自分の身近なところで考えたり、さながら虫眼鏡を目に近づけたり遠ざけたりするように考える。
    • 先行研究を調べない
      • 研究はそもそも具体化されきったものなので、特に参考にならない
      • 先行研究のアイデアに引っ張られてアイデアが広がらない
    • ダメそうだと思っても諦めない
      • 前提条件やリミテーションを吟味する
      • 同じアイデアが他の課題に適用できないか考える
      • 研究の粗を探すイメージ

 

  • 良いアイデアを選び出すとき
    • 評価軸を決める
      • 評価軸がないとまとめようがない
      • 評価軸は「何が知りたいのか?」に応じて定まる
      • 大抵トレードオフなので、うまいこと間がとれないか考える
        • 大体ここで大量の時間を使う

 

  • 情報の調べ方
    • 完全一致や除外検索でヒットする情報の質を上げる
    • 自分が知りたいキーワードと、研究で使われる用語(ターム)は大抵一致しない
      • 用語(ターム)が分かったらそちらにワードを切り替えて調べる

 

  • 信用できる情報
    • 基本は査読ありのもの
    • 査読ありのものであっても批判的に読む
    • 査読なしのものも、「今どういうことがやられているのか」を例示する目的で関連研究として取り上げることがある

 

  • 論文の読み方
    • 大意を掴む
      • アブスト最強 
      • 詳細は論文や原稿にまとめる時に見ればよいのであって、最悪ななめ読みでも良いと思っている
    • IMRaDとかの型を意識して理解する
      • どういう目的で(どういう研究の上に立っていて)
      • 何を作って、あるいは何をして
      • 結果がどうで
      • そこから言えることが何か
      • が分かれば大抵困らない
        • 実験の詳細とかは覚えてなくても良い